夢の夢物語り
乗馬クラブの人とも気心が知れるようになるとともに、乗馬のコツが分かってきて上達してくると違う馬に乗る様になってきた。
ところがあのやさしい『バッチ』とは違う、前に行くように即しても動かない。
左という合図を出しているのに無視をして真っ直ぐに行く。
常足(なみあし)のはずなのに襲歩(しゅうほ)のような暴走をする馬と色んなウマが練習用に替わるがわる出てくる。
『あんたもう少し上手に乗ってよ』と言わんばかりである。
本当は速足(はやあし)程度であったのだが始めの頃はすごく早く感じた。
色んな馬を体験して8か月ほど経った頃帰り際にインストラクターのDさんが
『内藤さんにお試しで乗ってもらいたい子がいるんだけどどう?』と呼び止めて声をかけてきた。
『おんでもない私なんかオーナーになるなんて』と即座に断った。
夢の夢物語と思っていたのに簡単に言ってくれる。
ましてや旦那に内緒なのに!
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